デートDVとは?特徴/原因/心理

【デートDVの実態】恋人間で起きる「当たり前」から被害者を救うには?

恋人関係間で起きるドメスティックバイオレンス、デートDVに関する調査が発表されました。内閣府が全国20歳以上の男女5000人への調査によると、交際経験がある女性44.5%、男性27.4%がデートDVの被害を受けたと回答しています。

とくに10代のときにデートDVの被害を受けたと回答した女性が多く、現在では「5人に1人の女性がデートDVの被害にあった」というデータも発表されているのです。

もちろん、女性だけでなく男性もデートDVの被害を受ける危険性はあります。

この記事では、調査結果からデートDVの実態について解説します。デートDVは交際相手との「当たり前」に隠されているという点も言及していきましょう。

デートDVとは?肉体的な被害だけでない!5つのタイプ

デートDVとは体に危害を加えるもの(なぐったり、けったりなど)と思われがちですが、実は肉体的な被害だけではありません。

デートDVは、大きくわけて5つのタイプがあります。

  1. 身体的暴力
  2. 精神的(心理的)暴力
  3. 行動の制限、束縛
  4. 経済的暴力
  5. 性的暴力

では、それぞれのデートDVのタイプを具体例をあげながら解説していきましょう。

タイプ1.身体的暴力

自分の思い通りにいかなかったり、イライラしたりすると、手をあげる。髪や腕を力強く引っ張ったり、つねったりするなど。いちばんデートDVとして認識しやすいタイプです。

タイプ2.精神的(心理的)暴力

恋人の容姿や能力、趣味嗜好をけなしたり、否定したり。周りにあなたの悪口を吹き込んだりする暴力です。

言葉の暴力以外にも、

  • 「別れたら仕返しをしてやる」と脅す
  • 無視をしたり、イライラした態度をとる

などの行動も精神的暴力に該当します。

タイプ3.行動の制限(束縛)

「彼氏(彼女)のLINEや電話をすぐに返さないと機嫌が悪くなっちゃって……」「交際するにあたって、異性の友達と関わらないようにいわれた」「バイトをやめさせられた」など、若い世代のカップルによく見られるデートDVです。

最近ではSNSの投稿を厳しく管理するといったデートDVも増加しています。

タイプ4.経済的暴力

  • デート費用、プレゼントを強要する
  • 同棲中の生活費を払わない
  • 恋人が働いて稼いだお金を要求する

など、金銭的な暴力が該当します。10代より20代の同棲カップルによく見られるものです。

タイプ5.性的暴力

嫌がっているのに性行為を強要したり、下着・裸の写真を撮影する。また、避妊をしてくれないなど、これは性的暴力に該当します。

性行為の動画や写真を無理やり撮影して、別れる時の脅しとして利用する事例もあります。

認識されていない?デートDVの被害が深刻化する理由

デートDVが引き金となった悲惨な事件があとを断ちません。それでもなぜ、デートDVはなくならないのでしょうか?その理由は言葉の認知度にあります。

2014年に発表された「男女間における暴力に関する調査」では、デートDVの実態を知っていない人が6割以上いることがわかりました。

  • デートDVという言葉は知っているが、内容はよく知らない(33%)
  • 言葉があることを知らない(31.5%)

デートDVにはいくつかの種類がありますが、『認知度の低さ』から被害に気が付けないケースも多いのです。

たとえばスマホが普及した現代、10代にとってLINEやSNSは最大のコミュニケーションツール。違和感を抱いていたとしても「LINEの返信を強要されること」こそが『愛情』であると思い込んでいる10代もいるのです。

違和感を抱いていても、交際経験が少なく、ネット普及が進んでいる10代からすると「恋人との付き合いはこれが当たり前」と錯覚を起こしてしまうので、そもそもデートDVの被害を受けている実感がない人が一定数存在します。

デートDVはDV防止法に適用されない・・・。

デートDVの被害が深刻化するもうひとつの理由として、DV防止法が関係しています。DV防止法はその名の通り、ドメスティックを防ぐための法律。しかし、この防止法が適用されるのは、婚姻関係にある夫婦だけで、恋人関係には適用されないのです。

実際にDVがきっかけで起きた事件も、デートDV(恋人間でのDV)であったケースが増えています。

20代女性がデートDVの被害に遭う割合36%に隠された真実 2019年、1月23日、さいたま市大宮区のビルで22歳の女性が殺害される悲惨な事件が起こりました。 被害者は会社員の金井貴美香さん...

デートDVを予防、対策していく方法は?

デートDVを予防し、対策していく方法は、デートDV自体の認知度を高めること。たとえば教育課程の中でデートDVに関するプログラムを積極的に取り入れることで、10代のデートDVはわずかでも減少するのでは?と考えています。

当サイトもデートDVへの認知度を高め、予防する目的で運営しております。

デートDVを気軽に相談できる相談機関

また、現在デートDVの被害を受けている人がデートDVから逃れる方法は、まず相談すること。というのも、デートDVの被害が浮き彫りになりにくい理由に、被害者が被害意識をもてないことがあげられるからです。

友達や家族に相談しにくいのであれば、相談機関を利用してみましょう。

フリーダイヤルで相談できる「デートDV110番」では被害男女ともに相談電話をかけることができます。

DV被害は被害者が認識しにくいからこそ、周りのサポートも必要。たとえば「自分がDVの被害を受けていないけれど、友達で気になる子がいる」という場合も、相談機関でどうしていけばいいのか、アドバイスを受けてみてください。

モラハラDV
【恐怖の誤変換】DV・モラハラ被害者が別れられないたった一つの心理パートナーからDV(ドメスティックバイオレンス)・モラハラ(モラルハラスメント)を受けている被害者は、加害者のことを「悪い人ではない」「...

まとめ

デートDVの被害を受けていても「好き」という感情が根底にあるからこそ、なかなか別れられなかったり、被害を受け入れられなかったりするなどの問題点があります。

もちろん、被害者である本人が被害を認識することが、デートDVから逃れる最大の方法なのですが、それができないからこそ、被害があとを断たないのです。

あなたの家族、友人に「もしかして」と感じる方がいらっしゃったら、まずは相談機関で知恵を借りてみませんか?大切な誰かを守るのは、あなたなのです。