夫と離婚したいと思っても、すぐに離婚への1歩を踏み出せるわけではありません。
子どものことやお金のこと……心配ごとはたくさんあります。
筆者も「DV夫と離婚したい!」と思ってすぐに行動に移せたわけではありませんでした。
しかし、日々生活していく中で「暴力に耐えていたって人はかんたんに変わらない」
「父親がいないことよりも面前DVの方が子どもの精神的ストレスは大きい」
「シングルマザーなんて今はメジャーだし、お金がないなら稼げばいい!」と、気持ちが変わっていったのです。
今回は、離婚するためにも、とくに重要となる準備のことをお伝えしていきます。
今すぐ離婚できなくても、早めにはじめておきたい、離婚のためのお金の準備を考えていきましょう。
Contents
【離活】離婚するために今からできる別居準備
離婚をしたいと思っても、誰しもすぐに行動に移せるわけではありません。
とくにDV夫やモラハラ夫の場合は、弁護士などの第三者の助けが必要です。
そのためには、もちろんそのお金も必要になってきます。
そして離婚のための第一歩は別居をすることです。
筆者は離婚のための別居をするとき、家具、家電はすべて置いてきました。
筆者が子供を連れて、別居先へ持ってきたものは……
- 自分と子どもの衣類といった身の回りのもの
- 本やCD、書類や雑貨といった自分のものと言えるもの
- 自分が独身時から使っていたパソコン
のみです。
食器も、テレビも冷蔵庫も、洗濯機まで大型家電はすべて置いてきました。
離婚前の別居は必要最低限でいい!
話し合いでなんとか折り合いがつく夫ならまだしも、離婚に同意していない・話し合いすらできない場合、別居に対しても同意が得られないでしょう。
なので、今の家にあるものは必要最低限だけもっていき、新居でまた新たに揃えるほうが話は早いです。
新居の初期費用や、そろえる家具・家電の値段にもよりますが、筆者は別居にともなう費用に100万円程かかりました。
弁護士費用は分割にしてもらったり、クレジットカードを使って家電を分割払いにしていたので、まとまったお金として100万円がすぐに必要というわけではありませんが……。
しかし、離婚後の生活を安定させるためにはお金はあるにこしたことないですよね。
離婚後の生活を安定させるために行った準備
離婚をすると、今までの生活といっぺんします。
など、今までは二人で捻出していた生活費や教育費も一人でやりくりしていくことになります。
養育費を支払ってくれたとしても、それだけでは生活ができません。
次に筆者が離婚後の生活を安定させるために、行っていた準備をご紹介します。
DV夫との離婚!子どもの保育園転園は必要?転居先を決めるタイミングも解説
離活準備1.パートや派遣で仕事を始める
離婚後はひとりで収入を確保しなければなりません。
そのため、定職に就くことは必ず必要です。
幸い筆者は、正社員としてフルタイムで仕事をしていました。
時短勤務制度を使い、働く時間は限られていたものの、毎月安定した収入があるということは離婚後の生活に安心感があります。
現在お仕事をされている方は、ぜひ未来の自分のためにお仕事を続けることをおすすめします。
もし、DV夫やモラハラ夫の束縛により、外に出かけることが困難であれば、在宅ワークという手段もあります。
筆者は育児と仕事の両立が辛く、何度もパートタイムに変更しようか悩みました。
しかし、「いつか離婚する」という気持ちがあったからこそ、乗り越えられたと思っています。
とにかく離婚を第一目標とするなら、正社員でなくても、派遣やパートなどでも構いません。自分で収入源を作ることを意識しましょう。
最近では、専業主婦のスキルを活かせる仕事も登場しています。
>>あなたの「得意」や「当たり前」が活かせる!主婦やWワーカーにおすすめ【タスカジ】
過去の記事でも紹介しています。あなたの得意や家事スキルを生かして、自由度の高いお仕事をはじめてみるのもいいかもしれませんね。
夫の扶養には入らないことがおすすめ
もし定職に就くことができるのなら、フルタイムで働いて社会保険の扶養は入らないことをおすすめします。
なぜなら、離婚後に夫の扶養から外れるのは夫の協力が必要だから。
筆者はフルタイムで働いていたので、結婚後も扶養には入らず、自分の会社で社会保険に加入していました。
しかし、子どもが生まれた場合は、父親の扶養に入るのが一般的です。
離婚後、一番苦労したのは、子どもを父親の扶養から外す「社会保険離脱証明書」を手に入れることでした。
これは、扶養者が会社に発行依頼をしなければならないものなので、元夫に取り寄せてもらう必要があります。
筆者はこの証明書の提出に協力を得られず、子どもを自分の扶養に入れるために時間がかかってしまったのです。その間、子どもには保険が無資格状態のため、医療費が実費で発生していました。
しかし、筆者自身は自分の会社の社会保険に加入していたため、影響を最小に抑えることができました。
とくにモラハラ夫やDV夫の場合、こういう手続きすら協力してくれない危険性がありますよね……。
離活準備2.へそくりを貯めておく
外出させてもらえない場合には、へそくりを貯めておくのもおすすめです。
経済的DVを受けているとへそくりも難しいかもしれませんが、生活費を渡されている場合は、できる限り節約し、少しづつでもいいのでお金をためておくと離婚後にも役立ちます。
今はパソコンがあれば在宅ワークを始めることができますし、ポイントを使ったやりくりも人気を集めています。
日々小さな積み重ねかもしれません。
しかしこれらを組み合わせると、小さな積み重ねでも自分の財産になります。
まずは生活の中で、無駄なお金がかかっているものがないか見直してみてはいかがでしょうか?通信費や食費など、毎月の固定出費から見直すことがおすすめです。
離活準備3.夫婦共同の貯金口座を管理する
お金の管理を任されている場合、夫の口座を管理している方も多いでしょう。
また、子どもがいる場合には、国から支給される児童手当が父親名義の口座に振り込まれるため、そのための口座を管理している場合もあると思います。
たとえ、夫名義の口座だからって離婚時においてくる必要はありません!
離婚をする場合、夫婦の財産は基本折半です。
筆者は子どもがいたため、子どもがもらったお年玉や児童手当はすべて夫名義の口座に預金していました。
離婚を決意し、弁護士に相談に行った際、この預金が折半になるのか相談したところ、
「すべて持ってきてかまいません。むしろ離婚時の別居費用に充ててしまいましょう!」
という回答をいただいたのです!
理由は以下の通りでした。
- 離婚協議の中で預金はすべて自分のものと主張すればいい
- 使ってしまえば、ないところからお金は取れない
とのこと。離婚にあたって貯金が折半分しか手に入れられないと思っていたので、一気に気がラクになったことを覚えています。
そしてその後の離婚協議の中で、お金はすべて自分のものにすることができました。
ですので、夫名義の口座だからとためらわず、共同の口座であっても積極的に貯金をしておきましょう。
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まとめ.離婚前の準備で離婚後の生活が変わる!?
「もしかしたら、いつか暴力がなくなるかもしれない」「子どものために父親は必要かもしれない」「シングルマザーとして子どもを育てるのは不安」このような不安が頭を渦巻き、「私が我慢さえして、気を付ければ仮面夫婦くらいはできるかも」と思っていた時期もありました。
しかし、私は離婚できて本当によかったと思っています。
今回は、離婚を決意したときから私が心がけていたお金のことについてご紹介しました。
正直、弁護士を雇えば離婚はすぐに片付くだろうと思っていたのです。
離婚が成立すれば、保育園の月額費の援助が受けられるし、ひとり親手当も支給される。
それがあれば、なんとか生活できるだろうと考えていたのです。
しかし、現実は離婚に5か月という時間を要し、その間国からの援助も受けることができず、予想を上回るお金が必要になってしまいました。
お金がないことで精神的に追い詰められ、何度も泣きながら国に援助を求めましたが
「まずは離婚が成立しないことには何もできない」と、助けを得ることはできなかったんです。
離婚後も、子どもを自分の扶養に入れられず、医療費も実費で払うこともありました。
もちろん、DV夫から離れることによって、恐怖に怯える日々から抜け出せたことはうれしくもあり、誇りに思っています。
だた、そばを離れることがゴールではありません。
私のような辛い経験をしないよう、できることから始めてみてくださいね。
Haru2018年9月から副業としてライター業をはじめる。夫と離婚し、平日は正社員、土日はライターとして日々爆走中。